声優事務所のプロ・フィットが、プロダクション業務を2022年3月末に、閉鎖すると発表して話題になっています。
閉鎖する理由が明確になっていないので、なぜ閉鎖してしまうのか理由が、気になる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、プロ・フィットの業務閉鎖の理由について考察してみました。
プロ・フィット閉鎖の謎は?
発表によると、プロ・フィットは「責任あるマネジメント」を近い将来、所属声優に行う事ができなくなってしまうため、プロダクション業務を2022年3月末に「閉鎖」するとのこと。
閉鎖する明確な理由は発表されていないので、あくまでも推測ですが、業務閉鎖する理由としては、次のことが考えられます。
- 社長の健康上の問題
- 業績悪化で倒産の危機
- スタッフ・声優の大量流出
では業務閉鎖をする原因についてみていきましょう。
プロ・フィットの閉鎖理由は社長の健康上の問題?
ネットでは、プロ・フィットの閉鎖理由は、社長の健康上の問題ではないかとの声が多数あります。
プロ・フィットの業務閉鎖は、谷村誠さんの健康上の問題なのでしょうか?
プロ・フィット代表の谷村誠さんは、有限会社プロ・フィットのほかに、株式会社リンク・プランと株式会社サウンド・ウィングの代表でもあります。
谷村誠さん個人の健康上の問題などで「責任あるマネジメント」ができなくなるのであれば、ほかの2社にも影響がでるはず。
また社長の健康問題なら、プロダクションを新しく立ち上げる岡本信彦さんや、現場マネージャーが社長の代行をすれば済む話ではないかと考えます。
発表では、プロ・フィットの業務閉鎖のみなので、谷村誠さん個人の健康上の問題では無いことが推測できます。
次に考えられる理由として、資金繰りの悪化の可能性あります。
プロ・フィットの閉鎖理由は業績悪化?倒産の危機?
次に考えられるプロ・フィットの業務閉鎖の理由として、業績悪化で倒産の危機なのではないかということ。
売れっ子の声優がいても、新型コロナの影響で会社の資金繰りが、悪化していたとも十分に考えられます。
業績に関しては公表されていないため、あくまでも推測の話になりますが、2022年3月末と期限が決まっているところにも注目したいところです。
2022年3月末までと期限を決めているのは
- 2022年3月末に借金を返済できない見通しとなった
- 2022年3月末に倒産してからでは、所属声優の移籍問題などに時間がかかってしまうため、業務閉鎖という名目で倒産する前から動いている
- 計画倒産となるので「倒産」という言葉が使えないため「業務閉鎖」という言葉に置き換えた
- 現場マネージャーなどのスタッフが、2022年3月末で一斉に退職してしまう
などが考えられます。
プロ・フィットが行っている業務は、大きく分けて声優などのプロダクション業務をおこなう声優部と、声優・俳優を養成する養成部の2つです。
今回発表があったのは「プロダクション業務の閉鎖」とのことですが、岡本信彦さんのブログでは「声優・俳優の養成業務」に関しても自身のプロダクションで引き継ぐと語られています。
また、発表で気になるのが「今後数年間、責任あるマネジメントを行うには難しい状況に陥る」という部分。
倒産するのであれば「今後数年間」ではなく「今後」という言い回しがしっくりきます。
今後数年間マネジメント業務が、できなくなるというペナルティが、業界内で存在しているのかは不明ですが、引っ掛かる言い回しですよね。
今後数年間、責任のあるマネジメントを行うには厳しい状況にマネジメント事業部が
陥ってしまう事が確実になり、数年とはいえ未来ある声優の時間をプロダクションの都合
で奪う事は出来ないと判断致しました。引用元:プロ・フィットホームページ
不可解な言い回しに疑問は残りますが、プロ・フィットが倒産してしまうかもしれないため、事前に業務閉鎖すると発表した可能性はあるかもしれません。
でも不思議なのが所属声優は、谷村誠さんが代表となっている子会社のリンク・プランに移籍すれば済むのではないかということ。
こちらはプロ・フィットと同じく、プロダクション業務を行っているので、所属会社が変わるだけで業務を引き継げると思うのですが…。
プロ・フィットの閉鎖理由はスタッフ・声優の大量流出?
プロ・フィットの閉鎖理由としてスタッフや所属声優の大量流出も考えられます。
岡本信彦さんが、新しく立ち上げるプロダクションと、現場マネージャーが新しく立ち上げる会社は相互に業務提携するとのことですが、谷村誠さんが代表となっている株式会社リンク・プランとは提携しないというのも腑に落ちません。
現場マネージャー数名も若干名の所属声優と一緒に「プロダクションを設立」して、引き続き支えてくれる事になりました。またこちらのプロダクションと岡本信彦が設立致しますプロダクションは「業務提携」をさせて頂き、両社で所属声優たちの今後を支えてくれるとの事でした。引用元:プロ・フィットホームページ
現在弊社の系列会社であり私が代表を務めます音響制作会社の「サウンド・ウィング」も
両社と友好関係を結び、微力ではございますが手助けが出来ればと思っております。引用元:プロ・フィットホームページ
子会社のリンク・プランに移籍しないのはなぜ?
谷村誠さんが、代表となっている株式会社リンク・プランは、竹達彩奈さんなどが所属する声優事務所となっています。
株式会社リンク・プランの主要株主は、有限会社プロ・フィットなので移籍に関しても簡単なはず。
仮にプロ・フィットが倒産してしまうということなら、プロ・フィット所属の声優全員が、リンク・プランに移籍すれば良いのではないかと考えてしまいます。
岡本信彦さんや、現場マネージャーが新しくプロダクションを立ち上げなくても、そっくりそのままリンク・プランが業務を引き継いだ方が良くない?という疑問がでてきます。
なぜ、そうできないのか?
あくまでも推測ですが、多くのスタッフの大量流出があったのではないかとも考えられます。
谷村誠さんは、次のように語られています。
全ての責任は代表である私にあり、今までプロ・フィットを支えてくれた「所属声優」「スタッフ」には全く非が無い事をご理解頂ければ幸いです。引用元:プロ・フィットホームページ
この言葉は、谷村誠さんの経営責任で会社が破綻するとも取れますが、経営方針にスタッフがついてこれなかったとも取れます。
業務閉鎖となった理由についての詳しい公表はないかと思いますが、所属する声優さんたちにとって不利益にならないことを願います。
岡本信彦のコメントから考察
岡本信彦さんが、ご自身のブログで語られている内容から考察していきます。
岡本信彦さんは、次のように語られています。
- 自分の生まれ育った場所(プロ・フィット)が無くなる
- プロ・フィット養成所を引き継ぐ
- 自身の会社ともう一つの会社で業務提携する
岡本信彦さんは、会社が無くなることと、養成所も引き継いで運営していくと語られています。
ここだけをみると、プロ・フィットが倒産するとも取れますよね。
また、もう一つ設立される会社とは、業務提携をしていくとのことなので、プロ・フィットを2分割したグループ会社となる感じなのでしょうか。
谷村誠さんが代表を務めるプロ・フィットやリンク・プランと、どう関わっていくのかも気になりますし、新しく立ち上げる会社に谷村誠さんが、どう関わってくるのかも気になるところですね。
自分が生まれ育った場所が無くなることは、とても辛く悲しいです。
この場所を守るため、また未来ある役者を守るため、今後のことについて谷村社長に申し出をさせていただきました。その結果、「新人声優」や「プロ・フィット養成所で現在勉強している生徒」を受け入れる形で再出発することを決意いたしました。引用元:岡本信彦公式ブログ
私を育ててくれた「プロ・フィット養成所」を引き継ぎ、しっかりと育成してまいりますので、在学中の方々には安心していただけたらと思います。引用元:岡本信彦公式ブログ
尚、「プロ・フィット」からもう一つ会社が立ち上がりますが、そちらとも業務提携をしていく予定です。新会社の詳細につきましては近日中に改めて発表させていただきます。引用元:岡本信彦公式ブログ
プロ・フィット会社概要
谷村 誠さんが代表を務める有限会社プロ・フィットの会社概要です。
岡本信彦さん、石川界人さん、悠木碧さん、鬼頭明里さん、ファイルーズあいさんなどの有名声優さんが所属する事務所となっています。
【有限会社プロ・フィット】
- 代表者:谷村 誠
- 事業内容:声優・俳優のマネジメント・キャスティング・各種コーディネイト・企画制作・声優・俳優の養成
- 設立年月日:2003年11月4日
- 資本金:300万円
- 本社所在地:東京都中野区本町1-13-18 大新NSビル3F
- スタジオ:東京都新宿区四谷2-5-1梓ビル101・201
- 本社TEL:03-6276-1461
- 従業員:19名
- 所属声優:42名(預かり含む)
- 事業部門:声優部(プロ・フィット)
- :養成部(プロ・フィット声優養成所)
- 系列会社:株式会社サウンド・ウィング
- :株式会社リンク・プラン
ネットも反応は?
業務閉鎖の具体的な理由が、明確になっていないので色々な憶測が飛んでいますね。
プロフィット畳むのにイマイチ具体的な理由書かれてなかったのが1番不気味
— リン@里民 (@DIC45154359) November 4, 2021
プロ・フィットあれだけ人気声優所属して
閉鎖するのか。
破産とかじゃ無さそうだけど理由が謎でモヤモヤする。
何にせよ所属してる方々に影響出ないといいな。— 似非 (@77ese_) November 4, 2021
まとめ
今回は、プロ・フィットの業務閉鎖の理由について考察してみました。
この業務閉鎖が、所属する声優さんたちにとって不利益にならないことを祈るばかりです。
今後の展開を見守りましょう。
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